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遠方より友来る

英語といえば、昨秋にくだんの在英台湾人の友達が遊びに来てくれました。

 

名古屋駅に迎えに行ったとき、そういや10年ぶりの再会か…なんか緊張するな…と身構えたのも束の間。人混みの中で友人を見つけたときには、彼女が10年前と全く変わってなくて爆笑しました。いやータイムスリップしたかと思った。向こうも「あんた変わってなさすぎー!」と私の顔を見てゲラゲラ笑っていたので、おあいこです。

 

見た目も、気さくな人柄も全く変わらない友人ですが、変わったこともあります。10年のイギリス滞在を経て、彼女は英国市民権を獲得していました。見せてもらったパスポートには、あの獅子と一角獣の紋章が。今まで持っていた台湾のパスポートだと、中国との兼ね合いで税関を通るのが大変だったらしく、「これをゲットして楽になったわー!」と喜んでいました。

 

彼女はイギリス生活が性に合っているらしく、あちらに永住するつもりだそうです。 仕事を頑張って、そのうちロンドンに家を買おうと思うわ、と話していました。近頃アウトドアに目覚め、休暇の度に北欧に出かけてはトレッキングを楽しんでいるそう。なんだその楽しそうな人生。

 

「外国で10年surviveするなんてすごいよなぁ。尊敬するわ」と私が言うと、友人は「いやいや、どっちかというとthrive(繁栄する、楽しく生きる)してたよ」と笑っていました。そう言えるのも、「いいことも悪いことも、全て理由があって起こると思うんだー」と考えられる心の強さが彼女にあるからでしょう。友人の発散するエネルギーのおかげで、私までとても楽しい気持ちになりました。

 

別れ際、次は10年あけずに会おうねという話に。二人でたてた目標は、2020年のオリンピックイヤーに日本で温泉旅行をする、です。その頃お互いどんな生活をしてるんだろうね。

何をする・何をしない

なんか、すごい時代に育児始めちまったな…。

 

テレビやネットを見ていると、乳幼児期からの習い事や通信教育の話に行き当たります。早期英語教育への関心が高いという話は以前から聞いていたのですが、最近ではベビースイミングやベビーリトミックといった(私にとっては初耳の)習い事も人気だそう。「0歳からの知育教室」の広告を見た日には、こりゃ新手の冗談かと思いました。大真面目な内容だと知って真顔になりました。

 

80年代に公開されたこの映画を思い出します。

赤ちゃんはトップレディがお好き [DVD]

キャリアウーマンが突然赤ちゃんを引き取ることになり、順調満帆だった生活がかき乱されていく様を描いたコメディ。作中で主人公が赤ちゃんを連れて幼児教室に通うシーンがあって笑いを誘っているのですが、これが笑い事でない時代になったのですね。

 

少子化で一人当たりの子どもにかけるお金(と期待)が増えた、という親側の事情に、幼児教育の需要を掘り起こすことで子供の人口減に対応したい教育産業の事情がマッチした、というのが、この傾向の要因ではないかと思います。昔の習い事はせいぜい小学校に入ってからだったもんなぁ。

 

早期教育の是非については色々な意見があると思います。我が家は夫婦ともに英語関係の仕事をしているので、「お嬢さんにも早くから英語を習わせるの?」と訊かれることがあります。どうだろうね。私は、「やってみたい!」と本人が思ってこそキラキラした楽しい語学学習になると考えているので、放任派です。でも結局、自分が英語を好きなので、娘に付き合ってもらって英語の絵本を読んだりセサミストリートを観たりしたいなーとは思っています。それで子供も興味を持てば共通の関心事で盛り上がればいいし、もし別のこと(電車とか?)に興味を示しても、それはそれで、私の世界も広がって面白いのではないかと楽しみにしています。

 

先のことを夢想してしまいましたが、子供はやっと生後半年になったところ。最近寝返りを覚えて、寝てるだけの一次元の生活から、床を転がる二次元の生活に移行したばかりです。余計なことを考えるより、私も娘と一緒に遊びましょう。床をコロコロ転がって。

Lone Wolf and Cub

とうとうベビーカーをゲットしました。

 

色々悩んだ末に、国産メーカーの軽量に特化した機種を購入。バスや地下鉄で移動する私には軽いのが一番です。

 

使ってみて、ベビーカーの素晴らしさに目からウロコが落ちました。抱っこと違って身体がとてもとても楽です。軽々と散歩に出かけられるようになりました。エルゴ嫌いの娘もベビーカーなら終始ご機嫌。文明の利器に感謝の一念です。

 

ところで、ベビーカーには社会的な問題がつきまとうようですね。公共交通機関でベビーカーを畳むべきかどうかという、いわゆるベビーカー論争です。「混み合う車内では少しでもスペースを空けられるよう畳むべき」という正論と、「そうしたいのはやまやまだが、子供も荷物も重いから、とてもじゃないけど畳めない」という現実がぶつかり合っています。

 

なるほどなるほど、と双方の主張をネットで調べていると、マナー以前のベビーカー批判に行き当たりました。「そもそもベビーカーを使って楽をしようという若い母親が許せない。私たちの頃にはあんなものなかった」。一部の年配の女性たちの言です。

 

ちょっと待った。そんなこと言ったらこの人はどうなるの。

 

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乗っとるで!!

 

「侍のくせに楽してけしからん、私たちはあんなもの使わなかったのに」なんて批判は聞いたことがないんですが…。

 

 

ベビーカーを押しながら夕暮れ時なんかに歩いていると、私もいっぱしの子連れ狼という気分でワクワクします。ね?どう思う?と娘に話しかけてみると「あっぷーあ!」という返事が返ってきました。惜しいなぁ、そこは「ちゃん!」って言うとこだよ。大きくなったら一緒に映画版を観よう。近々ハリウッドでリメイクされるらしいし。

 

予防接種ラッシュ

生後2ヶ月から半年近くは予防接種ラッシュです。毎月子どもを連れてクリニックに行き、長い待ち時間を経て診察室に入り、先生にぷすっと注射を打ってもらいます。ぎゃーん!!と泣きわめく娘をあやしながら待合室に戻り、来月の予約を入れ、副反応が出ないか見守って…予防接種の日は大忙しです。

 

今の子どもは本当に予防接種の数が多くて、保健所から渡されたリストを見たときは目が点になってしまいました。任意のものも含めたら延べで20数回ぷすぷすするようです。なんと手厚い。風疹が流行するたびに冷や冷やする私たち世代とは大違いです。

 

泣き疲れて寝てしまった娘を抱いての帰り道、世界のワクチン事情についてつらつらと考えました。この子はありがたいことにこうして無料でたくさん打ってもらえるけど、そうでない国も数多あるんだよな、と。ワクチンが打てなくて結核や麻疹で苦しむ子がいて、その子を前に悲痛な思いをしている母親がいる。私とそのお母さん、我が子を大事に思う気持ちに変わりはないのに。恥ずかしながら、生まれて初めてワクチン募金について真剣に考えました。

 

帰宅後すっきり目覚めた娘は、先ほどの涙をすっかり忘れたようでボールのおもちゃを抱えて遊び出しました。熱も出なくて一安心です。さて、来月は4種混合か。

 

紅茶の記憶

キャンベルズ・パーフェクトティーというお茶があります。紅色の鮮やかな、アイルランド生まれの素朴なお茶です。今朝この紅茶でミルクティーを飲みながら、あるお店のことを思い出しました。

 

京都に住んでいたときに近所のカフェに通っていました。どれくらい行きつけていたかというと、多い時で週に5回。仕事帰りにお茶に寄ったり、休日にモーニングを食べてそのまま持参したパソコンで語学学校の課題を片付け、更にそのままそランチになだれこんだりしていました。

 

店主は私より少し年上の女性。落ち着いたお店の雰囲気を体現したような、控えめで優しいお姉さんでした。私が膝掛けを出したら、何も言わずにそっと暖房のスイッチを入れてくれるような人です。

 

通ううちに段々二人でおしゃべりをするようになりました。お姉さんがお店を出すようになった経緯を聞いたり、私の将来の夢を聞いてもらったり。他のお客さんのいない午後ののんびりした時間に時々おしゃべりを楽しんで、その後はお姉さんが厨房で果物を煮る音を聞きながら、テーブルでパソコンをタタタと打って勉強していました。

 

おやつ名人のお姉さんが作る焼き菓子やケーキを思い出します。柚子のスコーン、クランベリーとホワイトチョコのスコーン、ビスコッティ、きなこのほろほろクッキー、白桃とチョコのロールケーキ、リンゴのタルト、金柑とチョコのタルト、グレープフルーツのタルト。パフェには手作りのクッキーやスパイスの効いたブラウニーがトッピングされていました。

 

クリスマスや誕生日にはそのお店でケーキを頼みました。受け取りに行くと、イチゴとブルーベリーをたくさんのせたケーキが出てきます。お姉さんは白い箱をいつも違うラッピングペーパーとリボンで飾って渡してくれました。

 

引っ越す直前の誕生日のケーキを頼んだ時には箱にお姉さんからのメッセージカードがついていました。新生活の幸運を願ってくれた内容でした。心のこもった言葉が嬉しくて、そのカードは今でもお守り代わりにサイフに入れています。

 

そんなもろもろの全てを、いつもお店で飲んでいたこの紅茶の香りで思い出しました。味覚が蘇らせる記憶の、なんと温かなこと。

母親休暇

自分でもまさか、と思うのですが、「子どもが可愛すぎて離れたくない病」を発症してしまいました。産前は「家族に預けてガンガン好きなことしたるわ」と思っていたのに、知り合いに「生まれたら大事すぎて預けたくなくなるかもよ」と言われても「いやいや自分の時間は大事っしょ」と豪語していたのに、まさかのこの結果。子どもの存在はかくまでにひとの行動規範を変えるものなのですね。

 

それでほとんどの時間を娘とともに過ごしているのですが、時折「あれ? 私ちょっと疲れてる?」と思うときがあります。あれ? 泣き声がいつもより大変に感じるなんて、ちょっと心の余裕を失ってる? あれ? なんで?

 

これね、なんだかとっても不思議なのです。子どもは可愛い。こんなに可愛いのに、ずっと一緒にいたいなと思うのに、本当にずっと一緒にいると自分の中の何かが痩せ細る気がするのです。アンビバレンツというかパラドキシカルというか。なんだか自分の中で納得が行きません。

 

どうも解せない、と身内に相談してみると、そりゃいくら好きでもずっとはしんどいでしょ、という答えが返ってきました。「自分は海外ドラマの『フレンズ』が大好きだけど、72時間ぶっ通しで観続けたらさすがに辛くなると思う。144回も主題歌の“I'll be there for you”を聴かされたらGO AWAY!って気分になるわ」会話の端々に劇中のセリフを散りばめてくるフレンズマニアが言うと妙に説得力がありました。確かに144回もあの曲を聞かされたら発狂するかもしれない。

 

そういうわけで、これからはできる限り週に一回子どもを預けて一人の時間を持とうということになりました。30余年生きて培った自分の時間はやっぱりゼロにはできません。娘と離れるのはとても寂しいけど、たぶん一人の時間があった方が私はいい母親になれる。

 

一人の時間に何をするかというとバレエを再開しようと思います。今日先生にご挨拶に行きました。シューズとウェアを引っ張り出して、通うのが楽しみだなぁ。

マイペース宣言

地域の子育てサロンというものに行ってきました。

 

サロンって何だろと思ったのですが、どうやら育児中の女性が集まる交流会のようです。子どもたちを遊ばせながら(小さい赤ちゃんたちは寝っ転がってるだけですが)、お母さんたちがおしゃべりをします。孤独な育児を避けるためにと自治体が主催するケースが多いようです。

 

で、行ってみた感想なんですが…。同じ時期に生まれた子を持つ人たちと話せて色々情報交換できたことは良かったです。やっぱり夕方に泣きますよね!とか語り合えました。ただ、性格的な問題か、私は気を使って疲れてしまいました。どっちかというと、子どもを連れて、ぶらり図書館やデパートに行く方が気分転換になるかな。マイペースばんざい!!

 

ママ友いっぱいの賑やか育児は期待しないでね、と指しゃぶり中の娘に言っておきました。その代わり、一緒に楽しい絵本をたくさん読もう。特に『ほげちゃん』と『じごくのそうべえ』はマスト。