読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ちょっとした冒険をするの巻

ひょんなことから英訳の仕事をもらいました。

 

話が舞い込んだとき、うわー翻訳でお金をもらえるなんて幸せ!と大喜びしたのですが、英訳か…。今まで和訳の勉強しかしたことないんですけど…。しかも、原稿を見ると工学系の内容。見たことのない専門用語がズラリと並んでいます。日本語の時点でなにを言ってるのかサッパリ理解できません。わたし言語学専攻なんだよねー。

 

気づけば原稿を持った手が震えていました。このまったく理解できない日本語を英訳して数日後には納品なんて、そんなの無理だ。俗にいう無理ゲーすぎる。震えがとまらない。

 

とりあえず血まなこになって関連情報を調べ、睡眠時間を削ってパソコンに向かいました。食事もスーパーのお弁当か、食パンをトーストもせずかじるだけという荒みっぷり。鬼気迫る勢いに押されたのか、いつもはじゃれついてくる文鳥も遠巻きにこっちを眺めています。行き詰まったわたしが上げる、「キエー」という奇声が怖かったのかもしれません。もうね、これで無事期限に間に合ったのは奇跡。奇跡としかいいようがない。

 

提出した翌日。「いやー大変な体験だったなぁ。ちょっぴり命削っちゃったなぁ」と独りごちながら、荒れた部屋を片付けていたそのとき。電話が鳴りました。すわクレームか、と緊張しつつ出てみると、新しい仕事の打診でした。それも前回の二倍の分量を、半分の納期で。

 

え?バージョンアップ?

 

それなのに気づけば「はい!」と答えていました。なぜ引き受けられたのか、自分にも分かりません。人生は不思議に満ちています。そして振り出しに戻る。