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魔法にかけられて

お久しぶりです。前回の更新から約4ヶ月。この間に私は人生の大イベントを経験しました。出産です。

 

この10ヶ月、紆余曲折はありましたが、ありがたいことに先日無事出産に至りました。この期間の濃密さは、一口には語りきれぬものがあります。今までに味わったことのない密度の喜怒哀楽でした。

 

具体的な話は今後に譲るとして、出産後の思い出話を一つ。直後の興奮が落ち着いて、ようやく我に返ったときのことです。ふと自分の身体を見下ろして、思わず呆然としました。あの丸々としたお腹が消えてしまったことが妙にショックで。妊娠中は徐々に変化する身体を見て、こりゃ人智を超えた領域だと感心したものでした。生命の神秘を垣間見ているという感触がありました。それが普通の身体になったのを目の当たりにして、「特別な時間が終わってしまった」という寂しさが襲ってきたのです。魔法がとけちゃった。

 

そんなことを考えていると、子どもが私のところに連れて来られました。その顔を見たとき、あれ!?と思わず我が目を疑いました。何これ。自分の子ども、なんだかとても可愛く見える。客観的に考えるとごくごく普通の赤ん坊、どこにでもいるありふれた顔立ちなのですが、親の目には輝いて可愛く見えました。思わず本気で目をこすったくらいです。脳の認知のレベルで何かが介入したに違いありません。どうやら魔法は私の身体ではなく、この子にかかっていたようです。

 

そうして小さな娘との生活がスタートしました。全てが未知の体験すぎて、「何を求めて泣いてるの!?」「ミルクの量はこれでいいの!?」と、毎日あっぷあっぷしています。娘と私、どちらも初心者のペア。まだまだ手探りの日々は続きますが、「あらゆることが新鮮」という特別な今を思いっきり堪能したいと思います。